溶連菌感染症|つくば市|内科・小児科| B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック

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溶連菌感染症

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)は、A群溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)という細菌によって引き起こされる感染症です。

この細菌は、喉や皮膚などに感染し、さまざまな症状を引き起こします。

特に、保育園や幼稚園、学校などの子どもたちの間での集団生活で流行することがありますが、成人でも感染・流行することがあります。

感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、直接接触などによる飛沫感染が主です。

症状

溶連菌感染症の症状は多岐にわたり、以下のようなものがあります。

咽頭炎(いんとうえん) 喉が痛くなり、赤く腫れます。時には膿が見えることもあります。
発熱 急に高熱が出ることが多いです。特に子どもでは38度以上の高熱が一般的です。
リンパ節の腫れ 首のリンパ節、とりわけ胸鎖乳突筋よりも前側のリンパ節が腫れて痛みを伴います。
発疹 小児で多くみられる皮膚症状で、猩紅熱(しょうこうねつ)と呼ばれる赤い発疹が全身に現れることがあります。
腹痛や嘔吐 特に子どもでは、腹痛や嘔吐が見られることがあります。
苺舌(いちごじた) 舌が赤く腫れ、苺のような外見になることがあります。

診断

溶連菌感染症の診断は、主に臨床症状と迅速抗原検査によって行われます。

医師は患者の喉の様子を観察し、必要に応じて迅速抗原検査や咽頭培養検査を行います。

迅速抗原検査では、数分で結果がわかるため、診断が迅速に行えます。

咽頭培養検査は、結果が出るまでに1~2日かかりますが、正確性が高い方法です。

両方同時には行えないので、基本的には迅速抗原検査で検査することがほとんどです。

治療

溶連菌感染症の治療には、抗生物質の使用が一般的です。

ペニシリンやアモキシシリンが第一選択薬となります。

抗生物質の投与は、症状の緩和だけでなく、合併症の予防にも重要です。

治療期間は通常10日間で、医師の指示に従い、途中でやめずに全て服用することが大切です。

症状が軽減しても、菌が完全に排除されるまで薬を飲み続けることが必要です。

クラリスロマイシンやレボフロキサシンなどは効果が弱めで、耐性菌も増えているため積極的には推奨されておりません。

合併症

溶連菌感染症を適切に治療しないと、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

以下は代表的な合併症です。

リウマチ熱

心臓や関節、皮膚、神経系に影響を与える自己免疫疾患です。

特に心臓にダメージを与え、心臓の弁が破壊されることがあり、長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。

抗生物質をしっかりと内服することでほぼ確実に予防できるので、その意味でもしっかりと抗生物質を飲み切りましょう。

急性糸球体腎炎

腎臓のフィルター機能を損なう疾患で、血尿やむくみ、高血圧を引き起こします。

概ね1か月ほどで発症することが多く、抗生物質の内服では予防しきれません。

そのため1か月後に尿検査にきてもらい早期発見が望ましいです。

中耳炎

耳の中の感染症で、特に子どもに多く見られます。

適切に治療しないと、聴力に影響を及ぼすことがあります。

副鼻腔炎

鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)が感染し、痛みや圧迫感、鼻づまりを引き起こします。

敗血症

溶連菌が血流に乗って全身に広がると、重篤な敗血症を引き起こすことがあります。

これは命に関わる緊急事態です。

皮膚症状

とびひや蜂窩織炎、丹毒などの病態を引き起こすことがあります。

「とびひ」とは、水ぶくれが膿をもつようになり、引っ搔いて広がってしまうもので、水ぶくれ破れてぐちゅぐちゅになっているのが特徴的です。

皮膚の浅い部分(真皮まで)に炎症を起こしたものが「丹毒」、皮膚の深いところ(皮下組織)まで炎症を起こしたものが「蜂窩織炎」といいます。

さらに深部まで炎症・感染を起こすと、壊死性溶連菌感染症や劇症型溶連菌感染症といった重篤な感染症に至ることもあるため、注意が必要です。

注意すること

感染防止策

溶連菌感染症は飛沫感染するため、手洗いやうがいを徹底しましょう。

また、感染者が使用したタオルや食器を共用しないように注意が必要です。

咳やくしゃみをする際は、ティッシュや肘の内側で口と鼻を覆いましょう。

登校停止基準

日本では、溶連菌感染症と診断された場合、治療開始から24時間以上経過し、かつ解熱してから登校が認められます。

発熱や喉の痛みがあるうちは、自宅で安静に過ごすことが推奨されます。

潜伏期間

溶連菌感染症の潜伏期間は、通常1~3日です。

この期間に感染者と接触すると感染のリスクが高まります。

家族内での感染が心配な場合は、感染者と他の家族が接触しないように配慮しましょう。

溶連菌感染症に関するご相談や、その他の健康に関するお悩みがございましたら、つくば市の内科・小児科B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックまでお気軽にご相談ください。

つくば市の内科・小児科 B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックでは、医師をはじめスタッフ全員のチームプレーで、お子さまから大人のみなさま全員の健康をお守りいたします。

ちょっとした身体の不調や、受診してよいか悩むような場合でもつくば市の内科小児科、B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックにお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

小野間先生写真

小野間 優介(おのま ゆうすけ)

B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック 院長

  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医取得
  • 日本医師会認定産業医
  • 茨城県難病指定医
  • 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)

--プロフィール--
2022年7月に茨城県つくば市にB-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックを開業し、
『お身体の不調で困った時にとりあえず相談できるクリニック』
『生活期に改善を目指したリハビリを行えるクリニック』
『Web問診・オンライン予約・オンライン診療などを取り入れ、高齢者だけでなく働く世代もアクセスしやすいクリニック』
この3つの特徴で、皆様の健康を守り、『夢あふれる未来』を創り上げるお手伝いをしていきます。

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