胃潰瘍|B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック つくば市 内科 脳血管障害 脳梗塞 脳卒中


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胃潰瘍

そもそも胃はどうして胃酸で溶けないの?

胃は強い酸である「胃酸」を出して、食べ物を溶かして消化する働きをしています。

食べ物を溶かすほどの強い胃酸にさらされているのに、胃が溶けないのはどうしてでしょうか?

様々な仕組みで胃の粘膜を守っているからです。

例えば、胃粘膜の細胞からアルカリ性の重炭酸塩を分泌して胃酸を中和したり、粘液をたくさん分泌したりすることで、強い胃酸から胃粘膜を守っています。

しかし、何らかの原因で胃の粘膜を守る仕組みが弱くなると、胃酸によって胃の粘膜が傷つけられてしまいます。

こうして胃酸によって胃の粘膜がえぐられてしまった状態を「胃潰瘍」といいます。

幅広い年齢の方にみられる疾患ですが、70歳代が最も多くみられます。

胃潰瘍になると、どんな症状が出てくるの?

症状の出方には非常に個人差があり、胃潰瘍があっても全く症状が出ない方もいらっしゃいます。

ここでは、胃潰瘍でよく見られる症状を列挙します。

  • 上腹部痛と心窩部痛(みぞおち)の鈍い痛み
  • 胃もたれ、腹部膨満感(腹がはって苦しい)
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • 胸やけ、呑酸(酸っぱいものがこみあげてくる)
さらに潰瘍が増悪し出血するようになると、次のような症状がみられることがあります。
  • 吐血(黒褐色の血を吐く)
  • 下血(石炭のような黒い便が出る)
  • 貧血(慢性的に出血がある場合)

次のような症状が出た場合は大量の出血が疑われます!

内視鏡検査設備のある医療機関を受診しましょう!

  • 真っ赤な血を吐く
  • (血圧低下による)冷や汗、動悸、立ち眩み
  • 意識を失う

胃潰瘍を引き起こす原因は何?

「ヘリコバクター・ピロリ菌感染」「非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)」が2大原因であるといわれています。

①ヘリコバクター・ピロリ菌感染

ピロリ菌は胃の中に定着するらせん状の細菌です。

ピロリ菌が発生するアンモニアや毒素によって胃に炎症が起こります。

胃潰瘍の患者さんでピロリ菌の検査をすると、約90%の患者さんが感染しており、胃潰瘍の原因であることが分かっています。

ピロリ菌は5歳以下の乳幼児期の感染が多く、成人で感染するのは稀です。

感染経路ははっきりしていませんが、生水摂取や、口を介した母子感染が大部分だとされています。

そのため、上下水道が十分に普及していなかった団塊世代以前の人で70~80%と感染率が高く、水道環境の整っている若い世代の感染率は低くなっています。

実はピロリ菌に感染していても大抵の人はほとんど症状が現れません!

しかし3割程度の人でピロリ菌が原因で胃潰瘍、十二指腸潰瘍や、胃癌を引き起こすことが分かっています。

またピロリ菌がいると、胃潰瘍を治療しても再発する確率が非常に高くなります。

そのため、ピロリ菌感染が認められた場合は除菌治療を積極的に勧めます。

②非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)

非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)は抗炎症・解熱・鎮痛作用や血小板凝集抑制作用をもつお薬です。

発熱・炎症性疾患の「解熱鎮痛薬」として、リウマチや関節炎の「痛み止め」として使われるほか、脳梗塞や心筋梗塞の予防と治療目的で「血をサラサラにする薬」としても使われています。

NSAIDsはとても有用なお薬である一方で、胃の粘膜保護を弱め胃粘膜を傷つけてしまう副作用があり、消化性潰瘍や消化管出血のリスクが高まることが分かっています。

出血性潰瘍や消化性潰瘍の既往がある方、抗凝固薬・抗血小板薬や糖質ステロイドを併用している方、高用量のNSAIDsを服用する方、複数のNSAIDsを併用する方、高齢の方は、特に注意が必要です。

胃潰瘍はどうやって診断するの?

症状から胃潰瘍が疑われる場合は、内視鏡検査で病変を直接確認することが必要です。

当院で必要と判断した場合には、適切な医療機関へご紹介をさせていただきます。

検査で潰瘍があれば組織を採取し、ピロリ菌感染やがん細胞の有無を調べます。

胃潰瘍はどうやって治療するの?

胃潰瘍の治療の基本は内服薬です。

「胃酸を抑える薬」を中心に「胃粘膜の防御機能を高める薬」などが用いられます。

通常は、内服薬を飲み始めてから6~8週間で治癒するといわれています。

また、ピロリ菌感染が認められた場合は除菌治療を行います。

「胃酸を抑える薬」と「2種類の抗生物質」を用います。

このお薬を一週間服用することで、約8割の方は除菌に成功すると報告されています。

その他どんなことに注意すると良い?

胃にとってストレスとなることを避けましょう。

暴飲暴食を避ける、喫煙やアルコールを控える、ストレスをためないよう心がけましょう。

また胃潰瘍が治った後も、再発しないよう予防を心がけることも大切です。

先ほど挙げたNSAIDsは風邪や頭痛等でも広く使われるお薬です。

病院を受診するときや、市販のお薬を購入するときは、医師や薬剤師に「胃潰瘍を患ったこと」を必ず伝えましょう。

原因が分かり予防策がとれるようになったことで、1990年以降、胃潰瘍の患者数は減少しています。

現在では効果の高い薬もありますし、内視鏡による治療も発達していますので、早期に発見し治療をきちんと行えば命に関わる疾患ではありません。

しかし、出血や穿孔(胃に穴が開き、お腹の中に消化液が漏れて腹膜炎を生じる)まで起こしてしまうと、死亡に至ることがあります!

また潰瘍が深すぎると、治癒しても変形や狭窄などをきたし、その後の生活に大きな影響を与えることがあります。

そのため、早期に発見し早期にきちんと治療しておくことが重要です!!

気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

当院では、医師をはじめスタッフ全員のチームプレーで、みなさまの健康をお守りいたします。

ちょっとした身体の不調や、受診してよいか悩むような場合でもお気軽にご相談ください。

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