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B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック

認知症

このような症状を自覚すると「認知症かもしれない」と不安に思われる方も多いでしょう。

けれども、そのような症状の多くは脳の老化によって現れる自然現象で、正確にいうと認知症とは異なります。

では、認知症とはいったいどのような病気なのでしょうか?

認知症について知っておきたいことを、わかりやすく解説します。

認知症とは?

認知症はいろいろな原因で認知機能が低下し、日常生活やコミュニケーションなどに影響があらわれる病気です。

日本人の5人に1人が発症し、高齢化社会の日本ではとても身近な病気です。

認知症といっても、いくつかの種類にわけることができます。代表的な認知症は、以下のものがあります。

アルツハイマー型認知症

認知症の中で1番多いタイプ。

神経が変化し、脳が縮んでしまうことでおきます。

代表的な症状は物忘れで、ゆっくりと進行するのが特徴です。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血などで、脳が障害を受けたことで起こります。

特定の物事に対して認知機能が落ちてしまう「まだら認知症」が特徴です。

レビー小体型認知症

現実には見えないものが見える、手足が震えたり、歩幅が小刻みになったりして転びやすくなるなどの症状が現れる。

前頭側頭型認知症

スムーズに言葉が出てこない・言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなる、社会のルールを守れなくなるなど、性格や社会性が変化するような症状が現れる。

認知症は遺伝で起こることはほとんどありません。

そのほかにも、認知症に似た症状を起こす病気は多く、薬の副作用でも認知症のような症状が現れるため注意が必要です。

ちなみに痴呆症という言葉を聞いたことのある方もいるかもしれませんが、実は認知症と同じ病気です。

昔は痴呆症とよばれることもあったようですが、差別的な表現が含まれているということで認知症に変わっていきました。

少しだけ呼び方に注意したいポイントですね。

認知症の症状

認知症は、はじめは「ちょっとした物忘れ」や「怒りっぽくなった」という些細な症状からはじまることが多く、しだいにいろいろな症状があらわれるようになります。

認知症の患者さんは、大きく分けると「中核症状」と「行動・心理症状」の2つがあらわれます。

簡単に説明すると、中核症状というのは病気のメインの症状。

行動・心理症状というのは病気の影響であらわれる、気持ちや行動面での症状のことです。

ここでは、この2つの症状について解説していきます。

中核症状

脳の細胞が壊れてしまったことで起きる症状で、認知症になると誰もがあらわれる症状です。

代表的な中核症状は、以下があります。

注意障害
遂行障害
記憶障害
言語障害
視空間認知障害
行為障害
社会的認知障害

行動・心理症状

行動・心理症状は、BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)ともよばれ、中核症状や本人の性格、周囲の環境、人間関係が影響してあらわれる症状です。

代表的なBPSDは、以下があります。

BPSDは環境や、人間関係、本人の性格などが、からみ合ってあらわれます。

そのため、患者さん1人1人症状が異なりますし、同じ患者さんでも相手や環境が変わると、症状が変化します。

ときに激しいBPSDが出てしまい、介護者が対応に困ってしまうことも少なくありません。

しかし、BPSDの背景には、本人なりの理由・想いがあります。

当院では、患者さんやご家族と行動の意味を考え、症状を改善できるようなお手伝いを行っています。

認知症の症状に悩んだり、対応に難しさを感じたりする場合には、ぜひ当院の外来でご相談ください。

認知症の診断

「認知症かもしれない」と思うときは、まず病院で相談しましょう。

実は、認知症に似たような症状があらわれる脳の病気や、心の病気がかくれている可能性があるからです。

一般的には認知症を疑う患者さんには、以下の検査をおこないます。

認知機能検査

「長谷川式認知症スケール」や「MoCA」「MMSE」に代表されるような、患者さんにいくつかの質問を行って、記憶や認知機能を評価します。

この検査は5分程度で行うことができ、患者さんの負担も少ない検査です。

結果の信頼性も高いため、世界的に行われています。

画像検査

認知症の患者さんは、特徴的な脳の変化が現れます。

認知症以外の脳の病気ではないことを確認するためにも、画像検査が必要です。一般的にはCT・MRI・SPECT検査が行われます。

血液検査

認知症似たような症状があらわれる病気のうち、採血で診断できるものがいくつかあります。

ビタミンの不足や感染症、中毒性疾患、代謝性疾患でないことを確認するためにも、採血検査を行います。

認知症の治療

認知症を治す薬や治療方法は、まだ見つかっていません。

けれども、比較的症状の軽い段階から治療をはじめることで、進行を遅らせることができる病気です。

認知症の治療方法は、「薬を使う治療」と「薬を使わない治療」にわけることができます。

認知症の進行を遅らせる効果が期待できる、内服薬や貼り薬を使う方法が代表的な治療方法です。

多くの方が悩まされているBPSDは、適切なケアや環境の調整、リハビリテーションなどの「お薬を使わない治療」が大切です。

ご家族の力だけでなく、デイサービスなどの介護サービスを活用し、地域全体で認知症患者さんの治療をサポートしていく体制が整ってきています。

適切な治療は患者さんの不安や混乱、戸惑いを少なくすることが期待できます。

症状や治療に困った場合には、ぜひ当院にご相談ください。

まとめ

ひとことで認知症といっても、さまざまな原因があり、患者さんそれぞれにことなる症状があらわれます。

認知症になったご本人も、認知症の症状に不安や焦り、悩みを感じています。

まわりのご家族も、どのように対応したらいいのか、不安に思われることも多いでしょう。

認知症は早めの診断と継続的な治療が、患者さんやご家族の負担を軽くすることにつながります。

以前より物忘れがひどくなった、性格や行動が大きく変わってしまった、治療やかかわり方に不安があるなど、心配なことがありましたら、ぜひ一度当院へご相談ください。

<参考資料>