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B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック

脳出血

脳血管障害の分類

前回は脳血管障害(脳卒中)の中でも脳梗塞に関して詳しくお話をしました。

今回は脳出血のお話をします。

脳出血は、下図の通り、脳卒中の原因の一つで、「脳の血管が破れる」事で、起こる病気です。

脳出血が引き起こす2つのこと

「脳内の血管が破れる」事により脳出血が起こると、大きく二つの事が起きます。

一つは脳梗塞と一緒で、その破れた先の脳に血液が流せなくなる事です。

もう一つは、血管が破れる事でそこに血液の溜まり=血腫(けっしゅ)が出来ます。

それによって、脳細胞がダメージを受けて障害が発生する、という訳ですね。

脳血種の危険な理由

では、血腫(けっしゅ)ができるとなぜ良くないのか?これも二つ理由があります。

圧損傷

一つは、本来そこに存在しない血液のかたまり・溜まりがある事で、脳細胞が圧迫されます。

つまり脳圧(のうあつ)というのが上昇します。皆さんもぎゅーっと押しつぶされると痛いですよね?

それが長く続くと紫色に変色してさらに続けると壊死してしまうというのはおわかりになるかと思います。

脳細胞も一緒で、圧が高まって圧迫され続けると、それによって細胞が壊れてしまいます。

これを圧損傷(あつそんしょう)といいます。

酸素毒性

もう一つは、血液は実は多くの細胞によって「毒」になるのです。

詳しいメカニズムは専門書に譲りますが、血液の役割は「酸素を運搬する事」ですよね。

その酸素は人が生きる上で非常に大事なものなのですが、同時に酸素は多すぎると毒になります。

これを酸素毒性(さんそどくせい)といいます。活性酸素という単語とか、活性酸素が身体に悪いという事を聞いた事があるかもしれませんね。

なので、脳細胞が多すぎる酸素にさらされて脳の神経細胞が死んでしまうのです。

他にも血液の中の成分自体による毒性や、血液が吸収される中で生じる熱など様々な要因もありますが、血液による毒によって、脳細胞が障害をうけてしまうというのが理由です。

このように、血管が破れることで、脳細胞が障害を受けて、その結果脳出血のさまざまな症状が生じるのです。

突然発症する怖さ

脳出血の最大の特徴は、前々回脳血管障害の所でも、前回脳梗塞の所でもお伝えした通り、「突然」発症する事です。

これは、今後ご紹介するくも膜下出血でも同じ事ですね。

脳出血の場合には激しい頭痛がある

それ以外の大きな特徴としては、意識がある場合には「激しい頭痛」が生じる事も特徴です。

前回、脳梗塞の所で、「血管に分布する痛みの神経は、血管の内側にはなく、外側(正確には血管の内皮)の存在する」というお話をしたと思います。

なので脳梗塞はあまり頭痛が出ないともお話しました。

しかし、脳出血の場合、血管が破裂するので、血管の壁もズタズタになります。なので激しい頭痛が生じる、という訳ですね。

ただ、脳圧があがったり、血液毒性の影響などもあり、意識をなくしてしまう(意識障害)事も多いため、痛みを訴えられないケースも多いです。

脳出血による症状

症状としては、脳血管障害の所でお話したものは部位によりますが、全て出る可能性があります。

高次脳機能障害

また、意識がなくなる~ぼんやりするといった意識障害や、発症直後ははっきりしない事が多いですが、高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)と言って、人間の人間らしい行動に繋がる高度な脳の機能障害も生じやすくなります。

これは、脳血管障害の所でサラッとお伝えしましたが、脳のネットワークが障害される事で生じやすい症状(=全般症状)ですので、脳圧が上がる事で破裂が起こった部位以外の所にも圧によるダメージが生じやすいのが脳出血で、だから全般障害である高次脳機能障害が起こりやすい、という訳ですね。

このように、一般的にいうと、脳出血の方が、脳梗塞と比べて症状が激しく重たい傾向にあります。

イメージとしても、水道管が詰まった場合と破裂した場合を比べたときに、破裂した時の方が激しいだろうなと想像がつきやすいかと思います。

イメージを下に載せておきますね。

脳出血の治療

治療は部位と大きさによっては、血のかたまりを取り除く手術が行われることもありますが、点滴や飲み薬などで再出血を予防したり、脳圧を下げたりなどを行う保存的治療(ほぞんてきちりょう)という内科的な治療になる事も多いです。

どちらが望ましいかは、脳神経外科の先生の判断によります。

いずれにしても、疑ったら救急車を呼んでくださいね。

急性期病院で治療を行ったのち、やはり後遺症が残りやすいため、しっかりとしたリハビリが必要になる事も多いです。

まとめ

まとめです。

以上です。