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B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック

高血圧症

高血圧症とは

脳梗塞などの脳血管障害(脳卒中)の原因となる疾患の代表格で、皆さんも耳馴染みのある高血圧症。

その名の通り、血圧が高くなる疾患です。

もう少し詳しくご説明すると、血圧の値は、何らかの原因によって高くなることがあります。

この状態を高血圧と言い、高血圧の状態が長く続く症状を『高血圧症』といいます。

高血圧症になっても、通常すぐには自覚症状がない場合が多いですが、長期間高血圧症が続くと、血管に負担がかかり、各組織でトラブルを引き起こします。

中でもダメージを受けやすいのが脳と心臓と腎臓です。

命の危険がある病気につながることも

高血圧症になると、脳出血や腎不全、心不全といった生命を脅かすような病気になる確率が非常に高くなります。

また血管に常に負担がかかるため、血管が硬くなります。これがいわゆる「動脈硬化」と呼ばれるものです。

大切なのは生活習慣

高血圧の治療は、まず第一に生活習慣を改善することです。

その基本は、適度な運動、減塩、減量、節酒、禁煙です。

また、最近は高い血圧を下げるのに働く食品成分がいろいろ発見されて、有効な臨床データもでており、国もその有用性を認めた食品(特定保健用食品)が販売されています。

こういった有効な食品を利用することも、生活習慣の改善のひとつだと言えるでしょう。

高血圧の症状

症状がでないところが怖い病気

高血圧はサイレントキラーとも呼ばれ、症状がほとんど表れません。

高血圧と診断される直前から肩こりがひどくなった、頭痛がするようになったという方もいますが、高血圧の症状ではなく、ストレスなど様々な原因が肩こりや頭痛、そして高血圧を引き起こすことがあります。

つまり、同じ原因からでる仲間みたいなものです。

なので、高血圧から肩こりや頭痛の症状が発生するわけではありません。

したがって、症状から診断をすることはできません。

健康診断や、最近では自宅で血圧を測る方も増えているので、その数値を診断の基準としています。

ただ、実際健診で血圧の値を指摘されてもどこか痛い場所があったり、生活に支障がでたりしないため、診察を受けないまま放っておいてしまう方が多いのも実際です。

高血圧の原因

遺伝や肥満、糖尿病予備群、ストレス、喫煙、飲酒などが高血圧の危険因子で、実際高血圧の方はこの中のいくつかに該当していることが多い傾向にあります。

遺伝については、両親とも高血圧の場合は、子供が高血圧になる確率は約50%、片親が高血圧の場合には30%前後というデータもあります。

生活習慣次第なところも

しかし高血圧は生活習慣の影響が大きいため、生活環境をきちんと整えていれば、高血圧にならないということも実際にあります。

また、逆に両親とも高血圧ではなくても、不摂生な生活を送ることで、子供だけが高血圧になることも十分あります。

心臓や血管を健康に保つための治療

高血圧治療の『目的』は、血圧を下げることそのものではなく、『将来の心臓や血管の病気にならないように、またその結果としての心疾患や脳卒中を防ぐこと』にあります。

つまり、厳密にいえば、治療ではなく予防です!

治療の目標、ゴールは、年齢や基礎疾患によって変わりますが、基本的には現在の世界中のガイドラインなどを総合してみると、130/80mmHg未満です。

一昔前までは、元気な人は140/90mmHg未満が目標だったのですが、現在では少し厳しくしたほうがいいという形になっています。

治療方法に関しては、生活習慣の改善(良い生活習慣に変えること)と薬物療法です。

薬物療法

薬物療法の詳細に関してはこの場では割愛しますが、複数のお薬を使うことも多いです。

というのも、高血圧症や心不全の治療は、一つの種類を最大量まで投与するよりも、少量ずつでも多くの種類を先に投与した方が長期でみた時に身体にとって望ましいということがわかっています。

血圧などは生命に直結するシステムなので、様々な部分・物質が関与しているからこそ、ですね。

薬物療法を開始する際には、患者様それぞれの基礎疾患や状態などを総合して判断し、最良の薬を選んで始めますので、実際にその時には詳しくご説明させていただきますね。

当院には薬剤師も在中しておりますので、処方意図を理解した上での詳しい薬のご説明もさせていただきます。

皆さんが来院せずともできることで、きっと関心があるであろう、生活習慣の是正に関してご説明をさせていただきます。

生活習慣の改善の種類と効果

まず、生活習慣の改善を頑張ることでどのくらい血圧が下がるのか?というお話をします。

大体3ヶ月くらい生活習慣の改善を頑張ると、収縮期血圧(上の血圧)が大体平均すると10mmHgくらい下がる、と言われています。

もちろん、元々肥満があるひとorないひとでも減量できるかできないかのような違いがあるので単純にどの人も10mmHg下がるわけではないし、10mmHgしか下がらない訳でもないですが、平均するとこの位下がると言われています。

また、個別にどれを改善すると血圧を下げられるのかというと、項目としては以下のようなものがあります。

減量

聞き慣れない言葉などもあると思うので個別に説明すると、減量は、体重を減らす、つまりダイエットです。

大体1kg体重を減らすと、1mmHg減ると言われています。

DASH食とは?

DASH食はDietary Approaches to Stop Hypertensionの頭文字をとったもので、「高血圧を予防するための食事」という意味です。

フルーツや野菜、全粒穀物、トランス脂肪酸を減らした低脂肪乳製品などを指します。

詳しくは、日本成人病予防協会のHPに記載してありますのでご興味のある方は後ほどご覧ください。

参考:日本成人病予防協会HP 健康管理情報 DASH食~今話題の健康ワード!~2019年1月

カリウム

カリウム摂取を増やすのは、果物や野菜などに含まれるカリウムが塩分の正体であるナトリウムを体の外に排出する役割を果たすので、その効果を高めるという理由です。

ナトリウム

ナトリウム(塩分)を減らすのは、皆様ご存知の通りです。

有酸素運動

有酸素運動は、最大心拍数の65%~75%の強度のトレーニングを週120分~150分することを指します。

最近では、有酸素運動に限らず、筋トレも効果があると言われています。

アルコール

アルコールに関しては、最近、酒は百薬の長という評価ではなくなってきていますが、血圧に関しては、少量だと良い効果をもたらすと言われており、男性は1日2ドリンク以下、女性は1日1ドリンク以下にしましょうと言われています。

ドリンクの単位に関しては各国で少しずつ異なっていますが、日本では純アルコール換算で1ドリンク=10gのアルコールと言われています。

ビールだと500mLで大体20gなので2ドリンク、日本酒(アルコール度数15%)の場合は1合で大体27gなので2ドリンクやや超えくらいになります。

各項目とその効果

それぞれ単一のものを頑張ると大体どのくらい血圧が下がるかも下記に提示しておきます。

是正項目 平均的血圧降下
減量 -5mmHg
DASH食 -11mmHg
カリウム摂取増 -4~5mmHg
ナトリウム摂取減 -5~6mmHg
有酸素運動 -5~8mmHg
アルコール -4mmHg

ものによって下り幅が大きく異なるのと、全部単純に足し算すると10よりも遥かに大きな数になりますが、よくよく中身を見てみるとそれぞれの内容がかぶっている部分もたくさんあります。

なので総合すると大体10mmHgくらい下がる、という形に落ち着くのですね。

このように、生活習慣をより良いものに変えることで10mmHgくらい下げることができますが、もしスタートが150以上だったりすると、なかなか生活習慣を変えるだけでは難しいので、お薬の力を借りる必要があるのもお分かりになるかと思います。

患者さんの状態と要望から適切な治療を提案します

もちろん、治療については患者さまの全身の状態をきちんと診断し、説明を行わせていただいた後、治療をスタートさせていきます。

薬に対しての詳しいご説明のみならず、薬を始める前に生活習慣の改善から試したいという要望などがあれば基本的にはそれに添うような形で最善策を提示し相談しながら決めていきます。

また、生活習慣の改善のための具体的な方法や計画もご相談しながら行っていきましょう。

わからないことや薬についての不安などありましたら、お気軽にお尋ねください。

またご自分で血圧値をつけていらっしゃる方は来院時にお持ちいただくと、より正確で具体的なご提案やご指導ができますので、ぜひお持ちくださいね。